「整体院と整骨院って、どう違うんですか?」
「整骨院と接骨院ってどう違うんですか?」
一度はこのような疑問を持たれたことがあると思うのですが、皆さんは答えられますか?
実はこの意味の違いを知っているだけで、どこに行けば良いか分かりやすくなります。
是非最後まで読んでみてください。
皆さんこんにちは。
何もしていないのに急に体が痛くなったけど、どこに行けば良いか分からない〜!ということってありませんか?私もこの仕事をしているから分かっているだけで、もしこの仕事に携わっていなかったら絶対に分かっていなかったと思います。
今回は、整体院・整骨院・接骨院の違いについて、柔道整復師という国家資格を持っている私が解説していきたいと思います。
①整骨院ってどんなところ?
②整骨院と接骨院の違いってなに?
③整体院ってなに?整体院と整骨院の違いは?
について解説していきます。
①整骨院ってどんなところ?
整骨院とは柔道整復師という国家資格のもと、健康保険の取り扱いが出来る施術所を言います。
健康保険の取り扱いが出来るということですが、昨今の保健情勢や体の根本改善を求める声から、看板は整骨院のものの、健康保険の取り扱いをしていないところもあります。
健康保険の取り扱いについて解説します。
健康保険の適応には、急性期の怪我
などが対象となります。ここが曖昧になりやすい所ですが、いわゆる肩こり、慢性的な腰痛などは急性期の怪我ではないため、健康保険の適応は出来ません。
健康保険を取り扱うには
いつ
どこで
どのようにして痛めたのか
ということを記入しなければいけないのですが、例えば
「ふと気付いたら痛くなっていた」「ずっと前から痛みがあって治っていない」
というものは残念ながら怪我ではないため、保険の取り扱いを受けることが出来ません。
さらに同じ治療箇所を
「他の整骨院でも通っている」「病院で診てもらっている」
というのも重複受診といって、健康保険の請求をすることは特別な場合を除いて出来ません。
もし今通われているところがあって、どうも体が治らなくて通院先を変えたいと思うのであれば、新しく通院するであろう場所に事前に問い合わせて頂く方が良いと思います。
健康保険はグレーな部分も多く、必要な怪我には保険が効いてほしいと思う反面、世の施術者や保険組合などは、「早く治したい!早く治ってほしい!」と思う気持ちから健康保険で長くみることが難しいと思っているのが現状です。
なので整骨院に通う方、通われている方は
- 急性の怪我である
- 明確な負傷した理由がある
という方が対象になります。あなたの症状は当てはまりましたか?
もちろん健康保険の取り扱いだけでなく自費診療も合わせてされているところも多いので、一度問い合わせてみてくださいね。
②整骨院と接骨院の違いってなに?
昔の〝ほねつぎ〟から名前が来ているのが接骨院です。今はそのイメージが少なくなり、
体を整える
というところから整骨院として屋号を上げている所が多くなりました。それぞれ施術の方法はどこも違うとは思いますが、ほとんどの場合、昔からあるところが接骨院。
最近出来ているところが整骨院と思って頂けると分かりやすいでしょう。中には最近出来たところでも接骨院と屋号をあげているところもあるので一概には言えないのですが、どちらも同じ意味になります
③整体院ってなに?整体院と整骨院の違いは?
整体院は民間の資格をもって、マッサージやカイロプラクティック、オステオパシーなどの施術にあたる施術所を言います。
整体院では全てのところで健康保険の取り扱いをしておりません。健康保険の取り扱いには柔道整復師の国家資格が必要ですが、健康保険を扱わない整体院では国家資格を持っている必要はありません。
しかし鍼灸などは医師の同意により健康保険が使える場合があります。
そして、国家資格を持っていながら整体院として営業している所もあります。まさに当院がそうで、柔道整復師という国家資格をもっていますが整体院として、資格を持っているにも関わらず、使用しておりません。
整体院の多くは局所的な症状や怪我をみるのではなく、体の根本的な改善を目指しているところや、マッサージなどによって癒しを提供しているところなど様々な目的があります。
なので
- どのような施術者がしているのか
- どのような目的で整体院をしているのか
を事前にチェックしてから伺う方が良いと思います。
【整骨院・接骨院】
- 整骨院と接骨院は一緒
- 健康保険の取り扱いが出来る(急性の、負傷した理由がある怪我が対象)
- 柔道整復師の国家資格を保有
- 自費診療のメニューがあるところもある
【整体院】
- 整体院でも施術目的は様々
- 国家資格を持っていないところもある
- 健康保険の取り扱いはなく、全て自費診療
それぞれ整骨院と整体院とでは特徴が違いますが、私は両方とも勤務経験がありますので、今回お話させて頂きました。
動画でも詳しく解説しております。参考にしてみて下さい⇩
皆さんの参考になりましたら幸いです。
監修:樋口 亮太/柔道整復師