耳の閉塞感がある…
耳管開放症と診断された…
こういったお悩みはありませんか?
今回のブログをご覧になることで、耳管開放症による耳の閉塞感を解消することができます。
お悩みの方の参考になりましたら幸いです。
皆さんこんにちは。
高槻市で整体院を営んでおりますユーカリ整体院の樋口です。
このブログを書いたきっかけなんですけども、YouTubeのコメントで、「耳管開放症による耳の閉塞感の解消方法を教えてください」と、お悩みの相談がありました。
ですので、今回は耳管開放症について詳しく解説して、対策するためのセルフケアをお伝えします。
話の内容はこちら
①耳管開放症とは
②5つの原因とタイプ別診断
③耳がスッキリするセルフケア
それでは話を進めますね。
①耳管開放症とは
耳管開放症ってなに!?
このような言葉を初めて聞く方もおられるのではないでしょうか。
耳管開放症とは、耳と鼻をつなぐ管、この耳管が広がることによって起こる症状のことです。
先ほどから話している耳管というのがこちらになります。
この耳管は普段から閉じているのが正常になります。
それに対して鼓膜の位置がこちらになります。
例えば、山などの高いところなどに登ったときに耳が詰まる感じを経験したことはないでしょうか?
あれは、気圧の影響で鼓膜が膨らんでしまうからです。
その時には唾を飲み込むことによって解消されますよね。
理由は、唾を飲み込むときに一時的に耳管が広がるからです。
それによって、空気圧で鼓膜を内側に引っ張ることで、元の位置に戻すことができるのです。
しかし、今回の耳管開放症というのは常に耳管が広がっている状態になります。
それによって、耳の閉塞感や耳鳴り、自分の声が体の中で響くような感覚であったり、聴覚が過敏になってしまう症状が出てしまうのです。
こちらの原因が大きく分けて5つほどありますので解説しますね。
②5つの原因とタイプ別診断
耳管開放症の5つの原因。
「そんなにもあるの!?」と思いますよね。
1つずつお伝えしていきます。
1.急激な体重減少
体重が急激に落ちることによって、耳管周りの組織まで痩せてしまうことがあります。
結果、耳管が広がってしまうということです。
ですので、急激なダイエットなどは控えた方が良いでしょう。
2.発汗するほどの運動
こちらは、他の原因と重なることで症状が強くなリます。
というのも、運動で呼吸が荒くなることによって、自分の鼻息で鼓膜が震えるようになるからです。
そうすると、鼓膜がペタッと張りつくことで症状が出るようになります。
症状がある間は、激しい運動を控えた方が良いでしょう。
3.鼻の炎症
例えば、暖房をガンガンにして体が熱くなった状態を想像してください。
その時は、外の涼しい空気に当たることによって徐々に冷えていきますよね。
鼻においても、耳とつながっている耳管を広げることによって、鼻の換気で炎症を引かそうと働きます。
したがって、根本的に症状を解消するためには、鼻の炎症を引かせることが先決になります。
4.顎関節の硬さ
顎の関節は耳の近くにあります。
こちらの関節が硬くなるだけで、耳周りの循環が悪くなってしまうのです。
特に、マスク生活が続いていることで口を動かすことが少なくなり、関節が硬くなることが考えられます。
こちらを証明するものとして、耳の閉塞感を伴う顎関節症患者に対して行った耳管の検査がありました。
この検査を37名の方に行うと、37名中23名 (65%) の方が耳管の開放パターン、1名 (3%) が狭窄パターン、13名 (32%) が正常パターンという結果になったそうです。
つまり、今回の検討結果から、顎関節症に伴う閉塞感の原因は耳管開放症によるものということが分かったそうです。
引用:顎関節症に伴う耳閉塞感の成因について(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibi1954/50/1/50_18/_article/-char/ja/)
5.首こり
首の筋肉が硬くなると血液やリンパなどの流れが悪くなり、近くの耳まで影響を及ぼします。
こちらは筋肉を柔らかくするだけでなく、姿勢まで整えたいところです。
以上の5つになります。
これら5つの原因を考慮した上でセルフケアを一緒に試してみましょう。
③耳がスッキリするセルフケア
セルフケアを行う前に試していただきたいことがあります。
それが体勢によって症状が楽になるかということです。
多くの場合は、体を大きく前側に傾けたときか、仰向けで寝たときに症状が落ち着きます。
まずはこちらを確かめて、それぞれのタイプに合わせたセルフケアを試してくださいね。
今回は、顎周りや首の硬さを解消して循環を良くするということを目的に行います。
動画を見ながら一緒に試してみてください
↓(セルフケアは動画の3分55秒〜)
こちらのセルフケアは1日2回。
朝と晩の1回ずつ試してくださいね。
まとめ
耳の閉塞感を患う、耳管開放症について解説しました。
耳管開放症の5つの原因は
1.急激な体重減少
2.発汗するほどの運動
3.鼻の炎症
4.顎関節の硬さ
5.首こり
こちらを踏まえた上で、耳管開放症のタイプに合わせたセルフケアを一緒に試しました。
これらの対策を続けても、耳管開放症による耳の閉塞感が解消されない場合は、他にも体のゆがみの影響で症状を引き起こしている可能性があります。
その際は、当院の全身のゆがみを調整する施術がお役に立てると思いますので、お悩みの方は当院LINEからご相談ください。
監修:樋口亮太/柔道整復師