頭痛がひどいと下痢になる…50代女性の意外な原因は「顎」だった

最終更新日:2026年8月24日

頭痛がひどいと下痢にもなる…原因は顎だった

頭を締め付けるような頭痛があり、ひどい日には夜中に下痢まで起きる——。

一見バラバラに見えるこの2つの症状、実は同じ原因からつながっていることがあります。

今回ご紹介する50代女性の患者さんも、原因は頭でもお腹でもなく、右の顎関節のズレでした。

 

顎のズレが神経を刺激し続けたことで自律神経のバランスが乱れ、頭痛と下痢の両方を引き起こしていたのです。

対策として、ボキボキしないやさしいセルフケアを2つご紹介します。

詳しく解説していきますので、一緒に解決していきましょう!

 

この記事を書いた人

ユーカリ整体院 院長 樋口亮太

 

ユーカリ整体院 院長 樋口 亮太

資格 - 柔道整復師

臨床経験15年以上

頭痛・自律神経・顎関節のお悩みを専門的に施術

◇ ◇ ◇

頭を締め付けられるような痛みが続いている…

頭痛がひどい夜に限って、下痢になる…

ボキボキする整体は怖いので、やさしい施術を探している…

こういったお悩みはありませんか?

 

今回のブログをご覧になることで、締め付けるような頭痛と夜中の下痢がなぜ一緒に起きるのか、その意外な原因と対処法について知ることができます。

お悩みの方の参考になりましたら幸いです。

 

ユーカリ整体院の外観

皆さんこんにちは。

高槻市で整体院を営んでおります ユーカリ整体院 の樋口です。

このブログを書いたきっかけなんですけども、50代の女性の患者さんから、「頭を締め付けるような頭痛がひどくて、ひどい時は夜中に下痢にもなるんです…」と、お悩みの相談がありました。

 

詳しく伺うと、「以前、漢方の先生に首を捻ってもらったら治ったことがあって、もしかしたら身体の歪みが関係しているのかな、と思っているんです…」とのこと。

さらに、「ボキボキする整体は怖いので、ソフトな整体を探していたんです…」とも話してくださいました。

 

頭痛だけでもつらいのに、そこに夜中の下痢まで重なるのは、本当につらいですよね。

お身体をみてみると、頭でも腸でもない、意外な部分が原因になっていることが分かりました。

 

① 頭痛と下痢が同時に起きる正体|脳と腸はつながっている

頭を押さえてつらそうな50代女性

「頭が締め付けられる感じが続く…」

「頭痛がひどい夜に下痢になる…」

このように、頭痛と下痢が同時に起きてお悩みの方は、実は少なくありません。

 

こうした締め付けるような頭痛は、緊張型頭痛と呼ばれています。

頭が締め付けられているイメージのイラスト

頭の周りの筋肉がギュッと緊張することで、頭が締め付けられるような痛みが出る状態のことを言います。

 

脳と腸は「専用の電話線」でつながっている

「でも、頭痛と下痢って関係あるの?」

そう思われた方もいるかもしれませんね。

実は、頭と腸は脳腸相関(のうちょうそうかん)という神経のネットワークで深くつながっているんです。

脳と腸をつなぐ神経のネットワーク図

たとえるなら、脳と腸が専用の電話線で結ばれていて、たえず連絡を取り合っているようなものです。

その電話線の役割をしているのが、自律神経という身体のスイッチです。

一方が乱れると、もう一方も影響を受けるんですね。

 

研究でも、頭痛と過敏性腸症候群(IBS)のようなお腹の症状が一緒に出やすいことが報告されています。

脳と腸をつなぐ自律神経の働きが乱れることが、両方の症状の共通の背景として考えられています。

つまり、夜中の下痢は「お腹だけの問題」ではなく、頭痛と同じ自律神経の乱れから来ている可能性があるんです。

 

では、なぜこの自律神経が乱れていたのでしょうか。

意外なところに、本当の原因がありました。

 

② 原因は右の顎関節|三叉神経と自律神経が乱れていた

顎に手を当てている50代女性

今回の患者さんのお身体をみてみたところ、右の顎関節(がくかんせつ)に歪みが見つかりました。

「えっ、顎と頭痛・下痢が関係あるの?」

そう思われるかもしれませんね。

実は、顎関節は自律神経と深い関係があるんです。

 

顎のすぐそばを通る「三叉神経」

顎関節と三叉神経の位置を示す図

顎関節のすぐ近くには、三叉神経(さんさしんけい)という、顔の感覚や顎の動きをコントロールしている神経が通っています。

顎関節がズレてしまうと、この三叉神経が常に刺激され続けてしまうんですね。

 

そして、三叉神経が過剰に刺激されると、自律神経のバランスが乱れやすくなることが研究で報告されています。

特に、身体をリラックスさせる副交感神経の働きが弱くなり、興奮させる交感神経が高ぶってしまう、というアンバランスが起きやすいんですね。

 

自律神経が乱れると、頭痛と下痢が同時に起きる

この自律神経のバランスが乱れると、こんなことが起こります。

・頭の筋肉の緊張をゆるめられなくなる → 頭痛

・腸の動きをコントロールできなくなる → 夜中の下痢

この2つが同時に起きてしまうんですね。

ちなみに、頭痛と顎関節症の関連はよく知られていて、頭痛で悩む方の約6割に顎関節症が見られることが、複数の研究をまとめた分析でも報告されています。

 

つまり

右の顎関節の歪み

三叉神経が刺激され続ける

自律神経のバランスが乱れる

頭痛 + 夜中の下痢

こうした連鎖が起きていたんですね。

 

今回の患者さんが、以前漢方の先生に首を捻ってもらったら治ったというのも、首と顎の関節の位置が一時的に整ったことで、症状が落ち着いたと考えられます。

ただ、根本から整わないと、しばらくしてまた症状が戻ってきてしまうんですね。

 

③ 頭痛と下痢を防ぐセルフケア2選|顎と首の前側をやさしくゆるめる

椅子に座ってセルフケアをする50代女性

セルフケアでは、顎関節そのものと、それを支える首の前側の筋肉をやさしくゆるめる2つの方法をご紹介します。

どちらもソフトに行えるので、ボキボキするのが苦手な方でも安心して取り組めますよ。

 

その1|顎関節のマッサージ(30秒)

耳の前の顎関節に指を当てて横にスライドさせるやり方のイラスト

顎関節がズレているということは、関節の動きそのものが滑らかではなくなっています。

口を軽く開けた状態で関節を横にスライドさせるように揉むと、動きが整い、三叉神経への過剰な刺激も落ち着いていきます。

やり方

1. 軽く口を開けた状態をキープします

2. 両手の指先を、耳の前にある顎関節の少しふくらんだ部分に当てます

3. 指を当てたまま、関節を横方向(前後)に滑らせるようにやさしく揉みます

4. この動きを30秒続けます

強く押す必要はありません。

「気持ちよく動かしている」と感じる程度の圧で大丈夫です。

口を閉じた状態より、軽く開けた状態の方が関節が動きやすく、ゆるみやすくなりますよ。

 

その2|首の前側のストレッチ(30秒)

鎖骨の内側に指を引っ掛けて頭を後ろに倒すやり方のイラスト

顎関節のもう一つの大事なパートナーが、首の前側にある広頚筋(こうけいきん)という筋肉です。

広頚筋の位置を示す図

広頚筋は、鎖骨のあたりから顎の下まで広がっている、首の前面の薄い筋肉です。

この筋肉が硬くなると、顎を下に引っ張る力が常にかかってしまい、顎関節への負担が増えてしまうんですね。

やり方

1. 両手の指先を、鎖骨の内側のフチに引っ掛けるように置きます

2. 指で鎖骨を軽く下に押さえたまま、ゆっくりと頭を後ろに倒します

3. 首の前側の皮膚が「ピーン」と突っ張る位置で止めます

4. その位置で30秒キープします

呼吸を止めずに、自然に呼吸しながら行ってください。

頭を倒しすぎたり、鎖骨を強く押さえたりする必要はありません。

「皮膚が気持ちよく伸びているな」と感じる程度で大丈夫です。

 

寝る前やお風呂上がりに行うのがおすすめです。

広頚筋がゆるむと、顎が引き上がりやすくなり、関節の負担も軽くなります。

その結果、自律神経のバランスが整い、頭痛と下痢の両方が落ち着いていきます。

 

▼ 動画でのご視聴はこちら ▼

 

まとめ

今回は、頭を締め付けるような頭痛と、頭痛がひどい時の下痢の意外な原因について解説しました。

今回のように、頭やお腹の問題だと思っていた症状が、実は顎関節の歪みから来ていたということがありましたね。

ポイントを整理すると、

  1. 頭痛と下痢は、脳腸相関(自律神経の乱れ)を通じて同時に起きることがある
  2. 右の顎関節の歪みが、三叉神経を刺激し、自律神経のバランスを乱していた
  3. 顎関節のマッサージと首の前側のストレッチで、自律神経が整い、頭痛・下痢が落ち着きやすくなる

このようなメカニズムがありました。

 

頭痛薬を飲んでもなかなか良くならない締め付け頭痛や、原因のはっきりしない夜中の下痢は、顎関節やお身体全体のバランスに原因がある可能性があります。

その際は、当院のソフトな施術がお役に立てると思います。

ボキボキしない整体をお探しの方にも安心して受けていただけますので、高槻市など近隣でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

参考文献

 

監修:樋口亮太/柔道整復師

-頭痛
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