右足が曲がっていて痛い..
小学生の女の子がお母さんに痛みを訴えていました。
今回のブログは症例報告として、来院までの経緯と治療の考えについてまとめています。
話の構成は
①右足の痛みと来院の経緯
②治療した結果どうなったか
③どのように治療をしたのか
です。
少し難しい内容とは思いますが、同じような悩みを持つ方の参考になればと思います。
是非最後までご覧ください。
①右足の痛みと来院の経緯
来院されたのは小学5年生の女の子。
症状は、右足が曲がった状態のままで、足首に痛みがあるということでした。
初めに整形外科や大学病院へ行ったそうですが、そこでは「骨には異常がありません」と言われ、「精神的なものではないか?」という回答だったそうです。
骨に異常がないということが分かったものの、精神的なものとなると、どのように治していけば良いかは分からない状態でした。
半ば諦めかけていた時に当院のホームページを見つけて来院されました。
②治療した結果どうなったか
1回目の施術で、足は真っ直ぐ伸びるようになりました☟
まずは足の曲がっている部分を親御さんと一緒に確認。
治療を進めて10分〜15分ほど経った頃から右足が伸びやすくなり、治療が終わると足は完全に真っ直ぐ伸びるようになっていました。
親御さんも身体が変化したことに驚かれ、続けて診ていくことになりました。
その後、施術を2回、3回と繰り返すと足が完全に真っ直ぐ伸びるようになり、しばらくすると足が曲がるということもなくなりました。
足が良くなっていくにつれて、今まで悩まれていた親御さんの表情も明るくなっていきました。
今回の治療は整形外科や大学病院で、これといった原因が分からなかった症状でした。
しかし、全身の歪みをみて、原因を見つけることで症状が改善することが出来ました。
親御さんから頂いたアンケートがこちらです☟
次に、どのように治療を進めたのかを解説します。
③どのように治療したのか
1番の歪みは〝迷走神経〟という脳からでている神経でした☟
この迷走神経は内臓の働きに関係する神経で、脳から首を通り、内臓まで伸びている長い神経です。
この部分が強く緊張していたため、神経の誤作動で〝身体に力が入るようになっていた〟
ということでした。
骨が曲がっている訳ではなく、力が入ってしまうことで伸びなくなっていたということです。
では何故、この神経が緊張していたのかというと
分娩
に原因がありました。
例えば分娩で〝吸引分娩〟をされた子供の場合、首を思いっ切り引っ張ることになるので、首を通る迷走神経の緊張が残る場合があります。
その影響で、今回の症状以外にも
斜頸
(首が左右どちらかに曲がり、首を傾げた状態が維持されたもの)
斜視
(両目の視線を合わせられない状態のことで、視線のずれる方向によって内斜視や外斜視に分類されるもの)
になる方も少なくありません。
今回は、治療中に親御さんに
「吸引分娩で生まれたお子さんですか?」
と質問したところ
「自然分娩です。」
と仰られていました。
しかし、しばらくすると
「自然分娩ですが、最後子供の頭を捻りながら引っ張られました」
と仰られたので、症状と関係がある可能性があると考えることが出来ました。
治療は今の身体の歪みだけでなく、過去の怪我や記憶にまで関係しているものも少なくありません。
今回は特殊な例だったので、症例報告としてブログでまとめさせていただきました。
同じような悩みを持たれている方の参考になりましたら幸いです。
症例報告としてブログにまとめることを許可してくださった患者さんに感謝いたします。
ありがとうございました。
監修:樋口亮太/柔道整復師