最終更新日:2026年7月6日

お子さんの片頭痛、特に雨の前日になるとひどくなる頭痛は、頭そのものではなく"内臓"と姿勢が関わっていることがあります。
今回ご紹介する小学5年生の女の子も、原因は頭ではなく、成長途中の内臓のかたさと前かがみの姿勢にありました。
長時間の座り姿勢でお腹が縮こまり、それが前傾姿勢と首の緊張を生み、雨の日の気圧変化で頭痛が出やすくなっていたのです。
対策として、お子さんでも簡単にできる「食事でよく噛む」習慣をご紹介します。
詳しく解説していきますので、一緒に解決していきましょう!
この記事を書いた人

ユーカリ整体院 院長 樋口 亮太
資格 - 柔道整復師
臨床経験15年以上
頭痛・めまい・姿勢のお悩みを専門的に施術
資格
- 柔道整復師
臨床経験15年以上
頭痛・めまい・姿勢のお悩みを専門的に施術
◇ ◇ ◇
雨の前日になると、決まって子供が頭痛を訴える…
頭痛薬が手放せず、塾の勉強にも集中できない…
薬に頼らず、子供の頭痛を根本から良くしてあげたい…
こういったお悩みはありませんか?
今回のブログをご覧になることで、お子さんの片頭痛、特に雨の前日にひどくなる頭痛の意外な原因と解決方法について知ることができます。
お悩みの方の参考になりましたら幸いです。

皆さんこんにちは。
高槻市で整体院を営んでおります ユーカリ整体院 の樋口です。
このブログを書いたきっかけなんですけども、小学5年生のお子さんが、お母さんと一緒に来院されました。
お母さんから、「2年前から娘が片頭痛で悩んでいて、週に2〜3回、特に雨の前日になるとひどくなるんです…」と、お悩みの相談がありました。
詳しく聞いてみると、「頭痛薬を常に持ち歩いていて、頭痛があると塾の勉強にも集中できなくなるんです…」ということを教えていただきました。
お母さん自身も片頭痛持ちで、「姿勢が悪いのが原因かな?」と気にされていました。
しかし、施術を続けて原因から解決していくことで、症状が緩和されていったのです。
では、なぜここまで良くなったのか。
体をみてみると、頭ではなく、意外な部分が原因になっていることが分かりました。
それでは話を進めますね。
①子供の片頭痛と気圧の関係|なぜ雨の前日にひどくなるのか

「学校に行けない日もある…」
「雨の前日になると決まって頭痛が出る…」
このようなお子さんのお悩み、増えていると感じます。
実は、小中学生のうち、約5%から17%が片頭痛を抱えていると報告されています。
参考文献:小児片頭痛の有病率(済生会)
つまり、クラスに1人か2人は片頭痛で悩んでいるお子さんがいる計算ですね。
では、なぜ雨の前日に頭痛がひどくなるのか。
これは 気圧の変化 が大きく関係しています。

雨の前日は気圧が下がります。
気圧が下がると、体は内側から外側に向かって膨らもうとする力が働くんですね。
これは、ポテトチップスの袋をイメージすると分かりやすいです。

普段は普通の大きさの袋が、高い山に持っていくと外の気圧が下がってパンパンに膨らみますよね。
これと同じことが、体の中でも起きているんです。
血管や神経の周りの組織が少しふくらむと、もともと首や頭にある筋肉のコリや歪みを刺激してしまい、頭痛が出やすくなる、というわけなんですね。
「じゃあ、気圧が下がる日は仕方ないのかな…」
そう思われた方もいるかもしれません。
実は、気圧の影響を受けるかどうかは、体にある歪み が大きく関係しているんです。
体に歪みが少ない人は、気圧が下がっても症状はほとんど出ません。
逆に、歪みがある程度ある人は、気圧の変化で一気に症状が表面化してしまうんですね。
では、なぜ小学生のお子さんに、こうした歪みが起きていたのか。
意外なところに本当の原因がありました。
②原因は内臓と姿勢|成長期の子供に多い意外なメカニズム

今回のお子さんの場合は、頭蓋骨の歪みと、内臓周りの歪み が見つかりました。

「えっ、内臓と頭痛が関係あるの?」
そう思われるかもしれませんね。
実は、子供の頭痛と内臓は深い関係があるんです。
お子さんの体は、まだ 発達の途中 です。
特に内臓や、お腹まわりの筋肉、体幹は、これからどんどん成長していく時期なんですね。
そんな成長途中のところに、学校・塾・スマホ・タブレット で長時間座り続ける生活が続くと、どうなるでしょうか。

お腹がぎゅっと縮こまった状態が、毎日なん時間も続いてしまうんです。
その結果、内臓周りの組織が少しずつ硬くなり、歪みが残ってしまう んです。
そして、お腹が伸ばせない状態になると、体は前にかがむような姿勢になります。

頭はボウリングの球くらいの重さがあります。
その重い頭が前に傾くと、首の後ろの筋肉が必死に支えなければなりません。
ある研究では、学童期のお子さんの約 46%に、頭が前に出た姿勢が見られた と報告されています。
参考文献:学童期の前傾姿勢に関する研究(PMC, 2022)
これだけ多くの小学生に、すでに前傾姿勢が始まっているんですね。
首の筋肉が常に緊張すると、首の血流が悪くなります。
すると、頭への血液の流れもうまくいかず、頭痛が起きやすい状態になってしまうんです。
さらに、内臓と片頭痛には、もう一つ大事なつながりがあります。
腸脳相関(ちょうのうそうかん) という、お腹と脳をつなぐ神経のネットワークです。
これは、お腹と脳が"専用の電話線"でつながっていて、たえず連絡を取り合っているようなものなんですね。

研究では、子供の片頭痛と、お腹の症状が密接につながっていることが報告されています。
参考文献:子供の腹部片頭痛と腸脳相関に関する研究(PMC, 2021)
実際、小さい頃にお腹が痛くなりやすかった子が、成長とともに片頭痛に発展するケースも少なくありません。
つまり、お子さんの片頭痛は、頭だけの問題ではなく、
成長途中の内臓 → 長時間の座り姿勢 → 内臓の歪み → 前傾姿勢 → 首の緊張 → 頭痛。
こうした連鎖が起きていたんですね。
ご家族にも片頭痛持ちの方がいる場合、体質的な要素もありますが、それ以上に「生活習慣の似ている家族で同じような歪みが起きやすい」ということもよくあります。
では、このような症状を良くするためには、どうすれば良いのでしょうか。
次に、お子さんでもできるセルフケア方法をお伝えしますね。
③子供の片頭痛のセルフケア|「よく噛む」だけで内臓と姿勢が整う

セルフケアでは、お子さんでも簡単にできる「よく噛むこと」をご紹介します。
I. 食事中によく噛む

「えっ、よく噛むだけ?」
そう思われたかもしれません。
でも、よく噛むことには、片頭痛を防ぐ大事な役割があるんです。
噛むという動作は、顎関節を動かす運動 です。
顎関節は、首や頭の筋肉とつながっています。
しっかり噛むことで、首や頭の筋肉がほぐれて、頭への血流が良くなるんですね。
さらに、よく噛むと 胃や腸の負担が減って、内臓が動きやすくなります。
内臓が動くと、お腹周りの組織もゆるみやすくなり、前傾姿勢が和らいでいきます。
これが、姿勢の改善にもつながっていくんですね。
やり方
食事のときに、口に食べ物を運んだら 箸を置く ようにします。
噛み終わるまで、箸を持たない状態で過ごします。
飲み込んでから、次の一口を取りに箸を持ちます。
この流れを意識するだけで、自然と一口ごとの噛む回数が増えていきます。
数を数える必要もないので、お子さんでも続けやすいんですね。
特に朝ごはんや夕ごはんで意識してみてください。
噛む回数が増えるだけで、顎の動き・首の緊張・内臓の動きが連動して整っていきます。
毎日くり返すことで、雨の前日の頭痛も少しずつ軽くなっていきますよ。
まとめ
お子さんの片頭痛、特に雨の前日にひどくなる頭痛の意外な原因について解説しました。
今回のように、頭だけの問題だと思っていた片頭痛が、実は成長途中の内臓と座り姿勢に原因があった、ということがありましたね。
ポイントを整理すると、
1. 雨の前日に頭痛が出るのは、気圧の変化+体の歪みが組み合わさるため
2. 成長途中の内臓と、長時間の座り姿勢が、内臓の歪み・前傾姿勢を生んでいた
3. 「よく噛む」だけで、顎・首・内臓の動きが整い、頭痛が出にくくなる
ということでした。
お子さんの片頭痛は、薬で抑えるだけではなく、体の根本的な歪みを整えることで、雨の日にも安定しやすくなります。
頭痛薬を持ち歩く生活から、少しずつ卒業していけるんですね。
当院では、お子さん向けにやさしい施術で、内臓や姿勢を整える調整を行っています。
なかなか良くならないお子さんの頭痛でお悩みの方は、当院までご相談ください。
参考文献
監修:樋口亮太/柔道整復師
