長時間座っていると腰が痛い!
イスから立ち上がる時に腰が痛くなる!
こういった経験はありませんか?
このような痛みは、もしかしたら正しいイスの座り方ができていないからかもしれません。
今回はこれらの悩みを解決するためのブログとなっております。
是非最後まで読んでみてください。
皆さんこんにちは。
時代の変化って早いですよね。
ここ数年でスマホがでたり、便利な家具や家電ができたり..
ニーズがあるから便利なアイデア商品がでてくるんでしょうね。
しかし、世の中が便利になればなるほど、人間の体には負担になってくることもあります。
今回のブログのタイトルにもなっているイス
今まで地べたに座る習慣があったのに、いつの間にかイスに座ることが多くなってきましたよね。
そんな私も地べたに座る習慣がなく育ちました。
先日、患者さんが「座敷しかない居酒屋に行くと、とても残念な気持ちになる」ということを仰られていました。
実は座敷に座ることができない、もしくは辛いと感じている人が年々増えています。
皆さんにもそんな経験はありませんか?
体のゆがみは日々の習慣によって作られます。
イスは元々、体に合った物ではないことを皆さんはご存知ですか?
イスの正しい座り方ができていないと腰痛になりやすい体になってしまいます。
今回のブログで皆さんの腰痛改善、習慣改善ができたら幸いです。
話の構成は
①なんでイスに長時間座っていると腰が痛くなるの?
②長時間イスに座ることが多い方のためのエクササイズやストレッチ
となっております。では話を進めましょう。
①なんでイスに長時間座っていると腰が痛くなるの?
イスに長時間座っていると腰が痛い!
ここで考えられる歪みの原因は2つあります。
血流による問題
姿勢による筋肉の問題
1つずつ解説していきます。
血流による問題
イスに座っている時は股関節が大きく曲がっている状態になります。
血液の流れは心臓からでたものが、お腹のところを流れて、おへその位置で2つに別れて股関節に流れていきます。
ここで血管を水道のホースに例えてお話します。
ホースは真っ直ぐであれば中に流れる水は流れやすくなりますが、ホースが曲がっていると流れにくくなりますよね。
座っている状態というのは、まさにこのホース(血管)が曲がっている状態になります。
筋肉を栄養しているのが血液なので、血流が悪くなってしまうと筋肉までカチカチになってしまうんです。
このカチカチになった状態から動こうとすると筋肉がビックリしてしまって痛みがでてくるんですよね。
もう1つは先程も出てきました
姿勢による筋肉の問題
イスに座る時に、だら~んと座っていませんか?
そのような座り方をしていると、腰〜股関節をまたぐ筋肉がカチカチになってしまいます。
その腰〜股関節をまたぐ筋肉がこちら☟
腸腰筋(ちょうようきん)という筋肉です。
主に
イスに座っている時
中腰の姿勢
で固まりやすくなる筋肉です。
そして、ここの筋肉がカチカチになっていると、ぎっくり腰になりやすくなるという非常に重要な筋肉なんです。
何故、ここがカチカチになると腰に痛みがでやすいかというと、先ほどの筋肉の図を見ていただいたら分かって頂けると思うのですが、筋肉が腰の骨に引っ付いています。
ここの筋肉がカチカチになることで、腰骨を引っ張ってしまうんですよね。
腰骨が引っ張られることによって痛みがでてきているんです。
ではどのように座れば良いかというと
背もたれにもたれないように座ることです
そうすると骨盤が後ろに倒れていかないため、腰の負担が少なくなります。
でもこのような姿勢は長時間続かないですよね。
このような姿勢をキープするためには支える筋肉が必要になります。
次の項目で、イスに座る姿勢をキープするのに必要な筋肉のエクササイズと、腰痛予防のためのストレッチを紹介します。
②長時間イスに座ることが多い方のためのエクササイズやストレッチ
まずはイスに座る姿勢をキープするためのエクササイズを紹介します。
ここで必要な筋肉は☟
こちらの多裂筋(たれつきん)という腰〜背中に伸びている、いわゆる体幹の筋肉です。
どのようにエクササイズをするかというと☟
まずは画像のように腕を伸ばして、壁に
手のひら
胸
両膝
をつけます。この3つを壁につけたまま膝を曲げて体を地面方向に下げていきましょう☟
この時に腰にジーンと効いている感覚が分かっていただけると思います。
この一連の動作を15回〜20回行うようにしてください。
毎日繰り返し行うようにすると、いつの間にか腰を支える筋肉がついてきます。
最初は体を下に下げにくかったりするとは思いますが、徐々に下に下げる感覚が分かってくると思います。
是非お試し下さい。
次にイスに長時間座っている方のための筋肉のストレッチになります。
筋肉がカチカチになりやすいのは腸腰筋(ちょうようきん)という説明をしました。
そちらの筋肉をストレッチする方法です☟
ベッドに手をつき、このような姿勢でお腹〜股関節まで伸ばすようなイメージで体を反らしましょう。
ここで注意するのが腰を伸ばすのではなく、お腹〜股関節を伸ばすという意識です。
この意識1つで伸びている感覚がかなり変わってきます。
ストレッチは毎日、左右30秒×2セットずつ行うようにしてみてください。
他にも腰痛を予防するストレッチを動画で解説しております。
こちらも参考にしてみてください☟
このようなエクササイズやストレッチを試し、イスの座り方を変えれば、腰痛になりにくい体を作ることができます。
これらを試しても腰痛が治まらない場合は体のゆがみが原因となっている場合があります。
その際は当院がお役に立てると思いますので、ご相談下さい。
監修:樋口亮太/柔道整復師