最終更新日:2026年9月16日

鼻がつまって、仕事中もずっと頭がぼんやりする——。
薬を飲んでも、その場はしのげてもまた戻ってしまう。
そんなとき、鼻そのものだけでなく、顔の筋肉のこわばりが関わっていることがあります。
今回ご紹介する40代男性の患者さんも、検査では鼻炎と診断されていましたが、お身体をみると顎と表情筋がほとんど動いていない状態でした。
今回は、鼻づまりで集中できなくなる理由と、今日からできるセルフケアをお伝えします。
詳しく解説していきますので、一緒に解決していきましょう!
この記事を書いた人

ユーカリ整体院 院長 樋口 亮太
資格 – 柔道整復師
臨床経験15年以上
自律神経・姿勢・慢性症状のお悩みを専門的に施術
◇ ◇ ◇
鼻がつまって、仕事に集中できない…
日中ずっと頭がぼーっとして、やる気が出ない…
薬は飲んでいるけれど、その前にできることを知りたい…
こういったお悩みはありませんか?
今回のブログをご覧になることで、鼻づまりで集中力が落ちる理由と、お家でできる対策について知ることができます。
お悩みの方の参考になりましたら幸いです。

皆さんこんにちは。
高槻市で整体院を営んでおります ユーカリ整体院 の樋口です。
このブログを書いたきっかけなんですけども、デスクワークをされている40代の男性から、「小さい頃からアレルギー性鼻炎で、鼻づまりのせいで仕事に集中できないんです…」とご相談がありました。
詳しく伺うと、耳鼻科には通われていて、「手術という選択肢もあると思うのですが、その前にできるケアを知りたいんです」とのこと。
くしゃみが止まらない日もあり、日中から寝るまでずっとつまっている状態だそうです。
鼻がつまったまま一日を過ごすのは、本当にしんどいですよね。
お身体をみてみると、鼻そのものではなく、意外なところが硬くなっていました。
① 鼻がつまると、なぜ集中できなくなるのか

鼻づまりでつらいのは、息苦しさだけではありません。
多くの方が「頭がぼーっとする」「仕事が頭に入ってこない」とおっしゃいます。
その理由は、呼吸の質にあります。
鼻がつまると、自然と口で呼吸をするようになりますよね。

ですが、口呼吸は鼻呼吸に比べて浅くなりやすいのが特徴です。
鼻は、空気を温め、湿らせ、ほこりを取り除いてから肺に送るフィルターの役割をしています。
その入り口がふさがれると、呼吸が浅く速くなり、身体に取り込める酸素の量も落ちやすくなります。
脳は、身体の中でもとくに酸素を多く使う場所です。
そこへの供給が細くなれば、頭がぼんやりする・集中が続かないという状態になってもおかしくありません。
鼻づまりは「鼻の問題」で終わらず、一日のパフォーマンスそのものに関わってくるんですね。
② 鼻づまりに顔の筋肉が関わる理由|顎と表情筋

では、今回の患者さんは何が原因だったのでしょうか。
お身体を確認すると、顎の筋肉がほとんど動いておらず、表情筋から固まっている状態でした。
「鼻づまりと顔の筋肉が関係あるの?」と思われるかもしれませんね。
顔まわりが硬くなると、巡りが落ちる

顔には、噛むための筋肉と、表情をつくる筋肉がすき間なく広がっています。
現代ではパソコンやスマホを使うことが増えて、これらの筋肉は動く機会を失っていきます。
筋肉は、動くことでポンプのように血液やリンパを流しています。
動かない時間が続けば、その分だけ顔まわりの巡りは落ちやすくなります。
鼻の内側は薄い粘膜でできていますから、巡りが落ちると腫れぼったくなり、もともとの鼻炎の症状が出やすい土台ができてしまうんですね。
硬くなった顔は、重力に負けて口が開く

もうひとつ、見落とされやすいのが口が開いてしまうことです。
口を閉じているのは、実は無意識に顎まわりの筋肉が働いてくれているからです。
この筋肉が硬くこわばって働きにくくなると、顎を支える力が落ちてしまいます。
すると、重力に引っ張られて、無意識のうちに口がポカンと開くようになるんですね。
口が開けば、当然そのまま口呼吸になります。
鼻を使わない時間が長くなると、鼻の通り道はますます使われなくなっていきます。
つまり、
顎・表情筋が動かず硬くなる
↓
顔まわりの巡りが落ちる + 口を閉じる力が落ちる
↓
重力に負けて無意識に口が開く
↓
口呼吸が習慣になり、鼻が使われない
↓
鼻づまりが続き、頭がぼーっとする
こうした悪循環が起きていたと考えられます。
③ 今日からできるセルフケア|「よく噛む」だけ

この患者さんにお伝えした宿題は、とてもシンプルです。
食べ物をよく噛むこと。
これだけです。
噛むという動作は、顎の関節と、顔じゅうの筋肉を大きく動かす運動です。
道具も時間もいりません。毎日必ずする食事の中で、意識を少し変えるだけで実践できます。
やり方1|一口ごとに箸を置く

やり方
1. 口に食べ物を運んだら、いったん箸を置きます
2. 噛み終わるまで、箸を持たずに過ごします
3. 飲み込んでから、次の一口を取ります
回数を数える必要はありません。
箸を置くだけで、自然と噛む回数は増えていきます。
やり方2|左右バランスよく噛む

やり方
1. 食事中に「どちら側で噛んでいるか」を意識してみます
2. 片側ばかりだと気づいたら、反対側でも噛みます
3. 気づいたときに直すだけでOKです
片側だけで噛み続けると、顎まわりの筋肉に左右差が生まれます。
完璧に半分ずつにする必要はありません。「今、右ばかりだったな」と気づけたら十分です。
噛む回数が増えると、顎と表情筋が動き、顔まわりの巡りも変わってきます。
口を支える力が戻れば、自然と口が閉じやすくなり、鼻を使う時間も増えていきます。
④ 病院と整体、どう使い分けるか

ここで、大切なことをお伝えしておきます。
アレルギー性鼻炎は、アレルギーそのものへの対応が必要な症状です。
整体でアレルギーが消えるわけではありませんし、お薬が必要な時期もあります。
ですので、耳鼻科での診断・治療は続けていただくのが前提です。
そのうえで、お薬だけでは届かない部分——顔まわりの筋肉のこわばりや、姿勢、呼吸のクセなどを整えていく。
この両輪で考えていただくのが、いちばん近道だと思っています。
「手術しかないのかな」と思い詰める前に、できることはまだあります。
まずは今日の食事から、ゆっくり噛んでみてください。
まとめ
今回は、アレルギー性鼻炎で日中ぼーっとしてしまう原因についてお伝えしました。
ポイントを整理すると
- 鼻づまりは口呼吸を招き、呼吸が浅くなることで集中力が落ちやすくなる
- 顎や表情筋が硬くなると、顔まわりの巡りが落ち、口を閉じる力も弱くなる
- 「よく噛む」だけで顎と表情筋が動き、鼻を使いやすい状態に近づいていく
このようなことがありました。
鼻づまりは、長く付き合っていると「こういう体質だから」と諦めてしまいがちです。
ですが、身体の使い方が変われば、感じ方も変わってくることがあります。
セルフケアを続けても鼻づまりや日中の重だるさが変わらない場合は、姿勢やお身体全体のバランスが関わっている可能性があります。
その際は、当院の全身のゆがみを調整する施術がお役に立てると思います。
高槻市など、近隣でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
監修:樋口亮太/柔道整復師
