起立性調節障害は気合いの問題ではありません。朝起きられなかった小学生が歩いて登校できた理由

最終更新日:2026年9月29日

起立性調節障害は気合いの問題ではありません

朝、どうしても布団から起き上がれない。

午前中はぐったりしているのに、午後になると元気になる。

 

こうしたお子さんの状態は起立性調節障害と呼ばれています。

今回ご紹介する小学生の男の子は、足の重心の偏りが原因の1つになっていました。

 

特に、朝起きられないのを「気合いが足りない」「サボっている」と思われてしまっているお子さんは要注意です。

対策として、お家でできるかかとの上げ下げ運動と口を閉じる意識の2つをご紹介します。

詳しく解説していきますので、一緒に解決していきましょう!

 

この記事を書いた人

ユーカリ整体院 院長 樋口亮太

 

ユーカリ整体院 院長 樋口 亮太

資格 – 柔道整復師

臨床経験15年以上

起立性調節障害・自律神経・子供の不調を専門的に施術

◇ ◇ ◇

子供が朝なかなか起きられず、学校に行けない日が続いている…

午前中は調子が悪いのに、午後になると元気になる…

「気合いの問題なのでは」と、つい声をかけてしまう…

こういったお悩みはありませんか?

 

今回のブログをご覧になることで、お子さんが朝起きられない起立性調節障害の意外な原因と、お家でできる対策について知ることができます。

お悩みの方の参考になりましたら幸いです。

 

ユーカリ整体院の外観

皆さんこんにちは。

高槻市で整体院を営んでおります ユーカリ整体院 の樋口です。

 

このブログを書いたきっかけなんですけども、サッカーをしている小学生の男の子が、お母さんと一緒に来院されました。

お母さんからは、「息子が朝なかなか起きられなくて、学校に行けない日が続いているんです…」とご相談がありました。

 

詳しく伺うと、「これからどうなるんだろうと、本人も私も不安で…でも、サッカー合宿にはどうしても参加させてあげたいんです…」とのこと。

毎朝、起きられないお子さんを見守るのは、親御さんにとってもつらいですよね。

 

施術を続けて原因から整えていったところ、お母さんからこちらの口コミをいただきました。

小学生男子の起立性調節障害でいただいた口コミ

「先生の施術を受けるたび、来院した時と帰る時の息子の立ち姿の違いや体調の改善を感じることができました。」

「朝、自分で歩いて時間通り登校する事ができる。親子ともに喜んでいます♪」

 

では、なぜここまで変わっていったのか。

お身体をみてみると、意外なところが原因になっていました。

 

①起立性調節障害とは|朝起きられないのは「気合い」ではなく血流の問題

朝、布団から起き上がれずにいる小学生の男の子

 

「朝、布団からなかなか起き上がれない…」

「午前中は調子が悪くて、午後になると元気になる…」

 

こうした状態は、起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)と呼ばれています。

小学校高学年から中学生くらいの、思春期のお子さんに多く見られます。

 

「朝起きられないのは、気合いが足りないんじゃない?」

そう思われがちなのですが、実はこれ、気持ちの問題ではなく、身体の中の血流の問題なんです。

 

私たちの身体は、立ち上がると重力で血液が下半身に下がります。

立ち上がると血液が下半身に下がり脳への血流が減るイメージ

普通は、自律神経がすぐに血管をキュッと締めて、血液を上半身や脳に戻してくれます。

 

ところが、起立性調節障害のお子さんは、この自律神経の切り替えがうまくいかないんですね。

その結果、立ち上がっても脳に十分な血液が届かず、立ちくらみ・だるさ・朝起きられない、という症状が出てしまいます。

 

日本小児心身医学会でも、起立性調節障害は自律神経の働きがうまくいかず、立ち上がった時に脳への血流が低下する状態だと説明されています。

では、なぜこの切り替えがうまくいかなくなっていたのでしょうか。

 

②本当の原因は足の重心|身体の土台とふくらはぎのポンプ

片足に重心をかけて立っている男の子の足元

 

今回の男の子のお身体をみてみると、左足に重心が偏る歪みが見つかりました。

「えっ、足と朝起きられないことが関係あるの?」

そう思われるかもしれませんね。

 

足は、身体の土台です。

建物の土台が傾いていると、その上の柱や壁も歪んでしまいますよね。

同じように、足の重心が偏っていると、その上の骨盤・背骨・頭のバランスも崩れてしまいます。

 

身体が歪んだ状態だと、自律神経が常に「バランスを取ろう」と働き続けて、疲れやすくなる方もいらっしゃいます。

 

さらに、もう1つ大事なポイントがあります。

それが、ふくらはぎのポンプです。

ふくらはぎの筋肉が血液を心臓へ押し戻すポンプの仕組み

ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれていて、歩いたり動いたりするたびに、下半身に下がった血液を心臓へ送り返す役割をしています。

 

ところが、足の重心が偏っていると、左右のふくらはぎを均等に使えなくなります。

すると、このポンプがうまく働かず、血液を上に戻す力が落ちてしまうんですね。

臨床の中でも、朝起きられないお子さんは、ふくらはぎがうまく使えていないことが多いと感じています。

 

つまり、

足の重心が左に偏る

↓

身体全体のバランスの崩れ + ふくらはぎのポンプが働きにくい

↓

脳へ血液が戻りにくい

↓

朝起きられない・立ちくらみ・だるさ

こうした連鎖が起きていたと考えられます。

 

今回の男の子も、施術で足の重心を整えていくと、来院時と帰る時で立ち姿が変わり、体調も少しずつ良くなっていきました。

では、お家ではどんなことができるのでしょうか。

 

③お家でできるセルフケア|かかとの上げ下げ運動

壁に手を添えてかかとの上げ下げ運動をする男の子

 

セルフケアでは、お子さんでも簡単にできるかかとの上げ下げ運動をご紹介します。

ふくらはぎのポンプを動かして、血液を心臓へ戻す力を高める運動です。

足の土台を安定させることにもつながるので、重心のバランスも整いやすくなります。

やり方

1. 足を肩幅くらいに開いて、まっすぐ立ちます

2. ゆっくりとかかとを上げて、つま先立ちになります

3. 2秒キープしたら、ゆっくりかかとを下ろします

4. これを10回くり返します

ふらつきが心配な場合は、壁やイスに軽く手を添えて行ってください。

朝起きた後や、学校に行く前に行うと、身体が動き出しやすくなりますよ。

 

また、日常生活では口をしっかり閉じることも意識してみてください。

テレビやゲームに集中していると、無意識に口がポカンと開いてしまうお子さんが多いんですね。

 

口が開いた状態が続くと、頭が前に傾いて姿勢が崩れ、自律神経の乱れにつながることがあります。

「気がついたら口を閉じる」、これだけでも姿勢が整いやすくなります。

 

▼ 動画でのご視聴はこちら ▼

 

まとめ

朝起きられない起立性調節障害の意外な原因について解説しました。

ポイントを整理すると

  1. 起立性調節障害は、自律神経の切り替えがうまくいかず、脳への血流が戻りにくい状態
  2. 足の重心の偏りが、身体のバランスを崩し、ふくらはぎのポンプも働きにくくしていた
  3. かかとの上げ下げ運動と、口を閉じる意識で、血流と姿勢が整いやすくなる

このようなメカニズムがありました。

 

セルフケアとしては

I. かかとの上げ下げ運動

II. 口を閉じる意識

この2つを一緒に試しましたね。

 

今回の男の子は、朝、自分で歩いて時間通りに登校できるようになり、親子ともに喜んでくださいました。

朝起きられないお子さんを見て「気合いが足りない」と思ってしまいがちですが、それはお身体からのサインかもしれません。

 

お薬を飲んでもなかなか良くならないお子さんの起立性調節障害は、足やお身体全体のバランスに原因がある可能性があります。

その際は、当院のお子さんにもやさしい施術がお役に立てると思います。

お悩みの方は、当院までご相談ください。

 

参考文献

・一般社団法人 日本小児心身医学会|起立性調節障害
https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/起立性調節障害/

 

 

監修:樋口亮太/柔道整復師

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